Natural Diet & Nutrition 自然の食事と栄養

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■アーユルヴェーダと自然の食事

アーユルヴェーダは、インドの文化と同じくらい古い歴史を持つものである。これは、自然の産物のみを用い、体と心と魂の調和を目的として体全体に働きかけるもので、痛みや苦しさの全くないヒーリングの手法なのである。今日、このアーユルヴェーダの利点は世界中で認識され、賞賛されている。健康な体をキープし毒素を排出するための、自然で効果的な方法として、多くの人々に受け入れられているのである。

様々な食物の質と体への効能、そして病気の人間が持つ多種多様な体質については、古くから詳しく研究されており、多くの病気の原因がその人の食事と関係しているということが発見されている。アーユルヴェーダは、ほとんど全ての病気に対して、その病気を悪化させる避けるべき食物と、逆に回復させるのに有効な食物についてのアドバイスを与えることができる。

食事をゆっくりと行うことで、消化を助けることができる。また、冷たくなった食物は消化を妨げる毒のような効能を持つ場合がある。過度の会話をしながらの食事や笑いながらの食事、他のことに気をとられながらの食事も避けるべきである。

食事は健康を保つ上で非常に重要な要素である。私たちは、以下に示すように、場所、時間、体質などを考慮しながら食事をとらなくてはならない。同じ食物であっても、ドーシャを損なうことによって病気を治しもするし悪化させもするのである。

ラサというのは、私たちが食物について考える際に非常に重要な要素であり、元来、全ての食物は六つのラサから成り立っているとされている。医学では、ヴィールヤが優勢であるが、食物においてはこのラサが優勢とされている。ある特定の季節に、特定のラサを大量に摂取することについては注意が必要である。  マドゥール・ラサ(砂糖のような甘いものだけではなく、小麦、米、トウモロコシなども含む)は、食事の最初に摂取されなくてはならず、アムラ・ラサとラバナ・ラサは食事の中間で摂取されなくてはならない。そしてティクタ・ラサ、カトゥ・ラサ、カシャヤ・ラサは最後に摂取されなくてはならない。人が空腹である時、胃の中は空であり、空っぽの胃はバータ・ドーシャを増加させる。このバータ・ドーシャを抑圧するために、マドゥール・ラサを最初に食べなくてはならないのである。また、カッパヴルディーには摂取した食物を湿らせる作用があり、これもマドゥール・ラサによる効果の一つであるとされている。

ドラヴィヤスは、マドゥール・ラサを含んでいるが、消化が非常に難しく、これも先に摂取することが好ましいといわれている。次に、アムラ・ラサとラバナ・ラサを用いるのが正しい。これは、残っているヴァータを抑制するためであるが、アグニを増やすことで消化を助けるためでもある。最後に、食物が消化された後に増加するカッパを抑えるために働くアグニを増加させるために、ティクタ・ラサ、カトゥ・ラサ、カシャヤ・ラサを摂取するのがよい。  このルールは体の健康とも関係がある。病気の状態では、この考えは状況に応じて変更されなくてはならない。たとえば、拒食症の類では、まずジンジャーや塩、つまりカトゥ・ラサとラバナ・ラサを用いる。この場合、ラバナ・ラサが食物を湿らせ、ヴァータを抑制し、そしてカトゥ・ラサがカッパを抑制するのである。このように、ラサを用いる順番は、プラクルティ(その人本来の体質)の状態や、ドーシャの状態を考慮し、適切に変更されなくてはならない。時には、燃えるような感覚を生み出すラバナ・ラサ、アムラ・ラサ、カトゥ・ラサを最初に摂取し、ピッタを抑制するためのマドゥール・ラサを最後に摂取したほうがいい場合もあるのである。また、熱帯の地域では、食事の前に甘いものを摂る習慣がある。これは、消化が始まる前に食物の通る道を湿らせるのに有効である。逆に寒い地域では、アムラ・ラサやカトゥ・ラサのスープを食前に摂る習慣がある。

また、食物をどのように器に盛るのかということにもきちんとした決まりがある。米やチャパティのような主要な食物は、皿の中心部に盛る。左側には、甘い食物を盛り、それから酸っぱいピクルスやレモンがくる。ラバナ・ラサは、常に中心(目の前)に、ティクタ・ラサとカトゥ・ラサは皿の右側に来るようにする。

[食物と地域の関係]
大陸性気候の地域で辛くて刺激的な食物を摂取したり海洋性気候の地域で脂肪の多い冷たいものを摂取したりすることは、それぞれピッタとカパを増加させる。

[食物と季節の関係]
夏に辛くて刺激的な食物を摂取したり、冬に冷たい食物を摂取したりすることは、それぞれピッタとカパを増加させる。

[質と量]
重たい食物を食べ過ぎたり、軽めの食物の摂取を極度に控えたりすることは、それぞれカッパとヴァータを増加させる。

[新しい食物]
それまで食べる習慣のなかった食物を食べることは、ドーシャのバランスを急激に損なう。

[体質と食物]
ヴァータ体質の人間がドライフードを、ピッタ体質の人間が辛くて刺激的な食物を、カパ体質の人間が脂肪や甘いものを、それぞれ過度に摂取した場合、体の中でそれぞれ同じドーシャが増加することになる。

[食物と消化力]
消化力のない人間が、重たいものを食べると、アーマが形成される。

ラサは元来、六種の味覚(甘味、酸味、塩味、苦味、辛味、渋味)に基づいているものであり、舌によって知覚される特別な感覚のことである。それぞれのラサに基づいて、個人個人を6つのタイプに分類することができる。この六つのラサは、それぞれ内臓器官にも影響を与える。どれかひとつに過度に傾くと、ある器官においては本来の働きとは正反対の反応をもたらすこともあり得る。



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